エンジニアに転職しようとすると、”インフラエンジニア”という言葉をたくさん目にすると思います。
一体、どんな仕事をしているのだろうと疑問に思ったこともあるのではないでしょうか。
私は現在インフラエンジニアとして勤めて2年目になるのですが、未経験の時に疑問に思っていた様々なことが段々と分かってくるようになりました。
そこで、今回はあらためてインフラエンジニアという職業について詳しく見ていきたいと思います。
インフラエンジニア以外のIT系職種についてもし気になれば、次の記事を参考にしてみてください。
転職を考えている方はもちろん、単純に興味がある人もぜひ一読してみてください!
それでは早速見ていきましょう!
インフラエンジニアとは:ITシステムの基盤を支える縁の下の力持ち
現代社会において、インターネットやITシステムは私たちの生活に欠かせないものとなっています。
スマホやタブレットの普及に伴い、WebやSNS、ソーシャルゲームを毎日利用しない人はほとんどいないといっても過言ではありません。各家庭に何かしらのネット回線が引かれ、カフェに行けばフリーWi-Fiがあるのも何ら特別なことではないでしょう。
会社の中でも社用PCを用いてメールのやり取りや各種ツールを触ることは当たり前になっていますよね。
しかし、それらシステムの全てが円滑に動作するために、実は目に見えないところで様々な基盤が支えています。
その基盤を構築、運用、保守するのが、インフラエンジニアという職種です。
そう、ユーザである一般の方々が普段意識しないであろう重要な基礎を築き上げる、いわば縁の下の力持ちというやつなのです。
例えば通信販売を例にして考えてみましょう。お客様に荷物を届けるため運転手がトラックで配送しに行く必要があるのはイメージがつくかと思います。
ですがその前提として在庫保管用の倉庫があり、お客様宅への道路が整備されている必要がありますよね。そういったいわば”基盤”をIT分野で担うのが、まさにインフラエンジニアなのです!
インフラエンジニアの仕事内容
もう少し具体的に見ていきましょう。
インフラエンジニアの仕事内容は、大きく分けて以下の3つに分類されます。
1. 構築(開発)
- ネットワーク機器、サーバー、ストレージなどの機器を導入し、ネットワークやシステムを構築します。
- 具体的には、機器の選定、設定、接続、テストなどを担当します。
2. 運用
- 構築したネットワークやシステムを24時間365日安定稼働させるために、監視、運用を行います。
- 具体的には、機器の状態監視、障害発生時の復旧作業、定期的なメンテナンスなどを担当します。
運用・監視は、必ずと言っていいほど夜勤が入ってきます。常時稼働のシステムを見守る仕事としては当然なのですが、苦手な方や家庭の都合上難しい方は注意すべきポイントです。
3. 保守
- ネットワークやシステムの老朽化や技術革新に対応するために、改修や更新を行います。
- 具体的には、機器の入れ替え、ソフトウェアのアップデート、セキュリティ対策などを担当します。
4.その他
上記に加え、インフラエンジニアは、以下のような業務にも携わることがあります。
- トラブルシューティング:システム障害が発生した際に、原因を分析し、解決策を検討する
- 新技術の調査・導入:常に最新の技術情報を収集し、必要に応じてシステムに導入する
- ドキュメント作成:構築・運用・保守の過程で作成した情報をまとめ、ドキュメントを作成する
このように、インフラエンジニアは、ITシステムの基盤を支えるために、幅広い知識とスキルが必要とされる職種です。
インフラエンジニアに必要なスキル
インフラエンジニアとして活躍するためには、以下のスキルが必要です。
必須スキル
- ネットワークに関する知識:TCP/IP、ルーティング、スイッチング、ファイアウォールなど
- サーバーに関する知識:OS(Windows、Linuxなど)、仮想化技術、ストレージ技術など
- システム運用に関する知識:監視、バックアップ、障害復旧など
- トラブルシューティング能力:問題を分析し、解決策を検討する能力
- コミュニケーション能力:チームメンバーや顧客と円滑にコミュニケーションを取れる能力
あれば役立つスキル
- プログラミングスキル:スクリプト作成など
- クラウドに関する知識:AWS、Azure、GCPなど
- 英語力:海外の技術情報などを収集する際に役立つ
私自身もそうでしたが、未経験の方がいきなり全てを覚える必要は全くないと思っています。
それよりも早く実務に出て必要なことから学んでいく方が、やる気も出ておすすめです。
Linuxやネットワーク、AWSなど各種クラウドの学習時には、資格学習が有効となる場合があります。
↓資格学習については、次の記事もぜひ参考にしてみてください。
インフラエンジニアの年収
インフラエンジニアの年収は、経験やスキル、勤務地などによって大きく異なりますが、一般的には500万円~1000万円程度と言われています。
近年では、需要が高まっているクラウドインフラエンジニアの年収は、1000万円を超えるケースも珍しくありません。
ただし、クラウドインフラエンジニアにはそれ相応の知識が求められますし決して簡単な道ではないことには注意すべきです。
エンジニアである以上、相当の学習が必要になることは間違いないでしょう。
インフラエンジニアのキャリアパス3つ
インフラエンジニアは、ITシステムの基盤を支える重要な職種であり、需要も高いため、キャリアアップの選択肢も豊富です。
ここでは、代表的なキャリアパスである「スペシャリスト」、「マネジメント」、「コンサルタント」について紹介していきます。
1. スペシャリスト
特徴
- 特定の分野(ネットワーク、サーバー、ストレージなど)に特化してスキルを磨き、専門性を高めるキャリアパスです。
- 常に最新技術を学び、高度な技術を駆使して複雑な課題を解決することが求められます。
- 高い給与と専門性の高い仕事内容を求める人におすすめです。
具体的なキャリアパス
- ネットワークエンジニア:ネットワーク機器の設定、運用、保守を担当
- サーバーエンジニア:サーバーの構築、運用、保守を担当
- ストレージエンジニア:ストレージ機器の設定、運用、保守を担当
- セキュリティエンジニア:システムのセキュリティ対策を担当
- クラウドエンジニア:クラウドサービスの構築、運用、保守を担当
求められるスキル
- 深い専門知識と技術力
- 問題解決能力
- コミュニケーション能力
- 情報収集能力
- 継続学習意欲
エンジニアにとって技術力はキャリア・分野に関わらず極めて重要です。
技術そのものが大好きな人は積極的にスペシャリストになってほしいと個人的には思います。
特定の分野について語れるようなエンジニアはやっぱり”カッコイイ”ですよね。
2. マネジメント
特徴
- チームリーダーやプロジェクトマネージャーなどのマネジメント職を目指すキャリアパスです。
- チームをまとめ、プロジェクトを成功に導くためのリーダーシップとマネジメントスキルが求められます。
- 将来的には、経営層や事業責任者を目指すことも可能です。
具体的なキャリアパス
- チームリーダー:チームを率いて、システム構築や運用などのプロジェクトを担当
- プロジェクトマネージャー:プロジェクト全体の計画、実行、管理を担当
- 部長:部門の責任者として、事業戦略の立案や実行を担当
- 役員:経営層の一員として、会社の経営に携わる
求められるスキル
- リーダーシップ
- マネジメントスキル
- コミュニケーション能力
- 企画力
- 責任感
マネジメントという技術とは違った方面のスキルも求められます。
ビジネス的観点でいえば重要性は大きく、多くの方と関われるやりがいに恵まれた仕事だとも言えますよね。出世にも繋がりやすい場合が多いです。
3. コンサルタント
特徴
- インフラに関する知識と経験を生かして、コンサルタントとして独立を目指すキャリアパスです。
- 企業のITシステムに関する課題を分析し、解決策を提案します。
- 高いコミュニケーション能力とコンサルティングスキルが求められます。
具体的なキャリアパス
- シニアコンサルタント:企業のITシステムに関する課題を分析し、解決策を提案
- パートナー:コンサルティングファームのパートナーとして、案件の獲得や責任者となる
- 独立:コンサルティング会社を設立し、独立
求められるスキル
- インフラに関する深い専門知識
- コンサルティングスキル
- コミュニケーション能力
- 問題解決能力
- プレゼンテーションスキル
知人から聞いた話ですが、自社の有するサービスを用いてソリューションの提案を行うといったように、営業に近い仕事をすることもあるようです。
他社との関わりが生じるため、常識的なマナーなども必要になりますね。
まとめ
インフラエンジニアは、ITシステムの基盤を支える重要な職種です。
2024年現在においても需要は高く、未経験からの転職市場も活発であるといえます。
さらには必要なスキルを身につけることで、キャリアアップを目指すことも可能です。
インフラエンジニアへの転職を検討している方は、自身のスキルと経験を客観的に評価し、希望するキャリアパスをまずは明確にしましょう。
そのうえで求人情報をしっかりとリサーチし、面接対策をしっかり行うことが重要です。
私自身、エンジニアになる前はいわゆるブラック企業で営業を延々と行っていました。
しかし、退職後に面接対策をしっかりと行うことで未経験からの転職に成功しています!
↓私自身の転職に関して気になる方はこちらの記事を読んでみてください。
エンジニア転職を目指す方は、ぜひとも挑戦していきましょう!私は常に応援しています!
今後もエンジニアに関する記事をたくさん書いていく予定なので、読みに来てくださると嬉しいです。
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